妊娠中の寿司。気をつけるべき理由!
妊婦さんは、主に3つのことに注意が必要です。
- メチル水銀
- 食中毒
- ビタミンA(レチノール)
1.メチル水銀は、胎児の発達に悪影響!
一部の魚介類に含まれるメチル水銀は、お腹の赤ちゃんに悪影響を与えます。
厚生労働省は「音を聞いた場合の反応が、1/1000秒以下のレベルで遅れるようになる」と言っていますが、毎日新聞のニュースでは「本来、子が持っているはずの能力が下がる」「約2割の妊婦が目安量を超えていた」とあります。
日本人の水銀摂取の80%以上が魚介類由来です。妊娠中は、摂取量の目安を守りましょう!
2.妊婦は、免疫力が低下している。
妊婦さんは、免疫力が下がっています。お腹の赤ちゃんは、半分は旦那さんの遺伝子。免疫力を下げないと、お腹の赤ちゃんを、異物として攻撃してしまうからです!
免疫力が下がる分、雑菌やウイルス、寄生虫など、感染症に弱い体になっています。
食中毒予防のため、お寿司やお刺身は、新鮮なものを選びましょう。
3.過剰なビタミンAは、胎児に奇形を起こす可能性を高くする!
ビタミンAを摂りすぎると、胎児に奇形を起こす可能性が高くなると報告されています。
レバーなどの動物性のビタミンA(レチノール)は、特に注意が必要です。
緑黄色野菜に含まれるプロビタミンA(β-カロテンなど)の場合、体内でビタミンAが不足したときに、必要量だけがビタミンAに変換されるので、比較的食べても大丈夫です。
ちなみに、放射能やリステリア菌関連で、特に心配な寿司ネタはないのでOKです♪(詳細は、食品安心安全委員会HPを参照)
じゃあ、具体的に「食べてもいいネタ」って何でしょうか?
お寿司の、食べてもいいネタまとめ。
魚の種類と量が重要です。
注意すべきネタ
- くじら、イルカ 1ヵ月に1皿まで
- ほたるいか 1週間に1皿まで
- うなぎ、あなご 1週間に1皿まで
- まぐろ(ネギトロ含む) 1週間に2皿まで
- つぶ貝 1週間に2皿まで
- ふかひれ寿司 1週間に160gまで
(1皿2カンとして計算)
ちなみに、家で調理するときは
キンメダイ、クロムツ、のどくろ(ユメカサゴ)、ぎんだらは、週1程度(80g)に抑えた方が良いです。
そして、一緒に飲むお茶も、「緑茶は1日5~6杯まで」にしましょう(カフェインの摂り過ぎに注意!)。
気にしなくても大丈夫なネタ
- エビ(蒸しえび、生えび、甘エビ)
- 貝(つぶ貝以外。ホタテなど)
- いくら
- うに
- カニ
- タコ
- いか(ほたるいか以外)
- サーモン(炙り含む)
- かんぱち
- あじ
- えんがわ
- ヒラメ
- はまち
- ブリ
- かつお
- さんま
- サバ
特に、「サーモン(鮭)、かんぱち、あじ、かつお、さんま、サバ」は、妊婦さんにおすすめ!
サーモンは、鉄や、カルシウムの吸収を良くするビタミンDが豊富。
カツオも、鉄やビタミンD、ビタミンEが豊富です。
かんぱち、あじ、かつお、さんま、サバなどの青魚は、DHAやEPAを多く含み、循環器疾患の予防や、脳の発育に効果があると言われています。
NGネタを食べた!不安なあなたへ。
妊娠に気づかず食べてしまった
胎盤ができるのは4ヶ月以降なので、妊娠に気づいてから気をつければ、心配する必要はありません。(ホタルイカ、うなぎ、あなご以外)
注意すべき魚を、誤って食べてしまった
からだに取り込まれた水銀は、2か月で半分の量になります。徐々に体の外に出ていくので、その後食べないように注意が必要です!多量に食べてしまった場合は、音を聞いた場合の反応が、1/1000秒以下のレベルで遅れるようになると言われています。
妊娠中のお寿司は、特に我慢しなくてもOK☆ 魚介類は、体によい成分を多く含むので、上手に食べたいですね(`・ω・´)ゞ
注)
マグロやクジラなど、種類別でざっくりまとめています。
お寿司1皿2貫を、40gとして計算しました。
くじら(バンドウイルカ、コビレゴンドウ、ツチクジラ、マッコウクジラ、イシイルカ)
まぐろ(メバチ、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロ、マカジキ、ミナミマグロ)
つぶ貝(エッチュウバイガイ)
たい(キダイ)
ふかひれ寿司(ヨシキリザメ)
<参考資料> 食品安全委員会の「お母さんになるあなたへ」から抜粋しました。
厚生労働省は、魚介水の摂取目安をこう言っています。
また、ビタミンAについても、こう言っています。
妊婦のビタミンA推奨量は、670μg RE/日です。
コメントを残す